帰省の移動ルートを考えるとき、
「少しでも節約したい」「渋滞を避けたい」と思って、下道を選ぶ人も多いのではないでしょうか。
私も今回、そんな理由から下道ルートを選びました。
ワンオペでの帰省にも少し慣れてきていたこともあり、
「いつも通っている道だし大丈夫だろう」と思っていたのですが、
実際には峠越えの途中で、子どもに想定外の体調トラブルが起きました。
運転中はスマホで調べることもできず、
どこに車を停めるべきか、どう対応するべきかを、すべて一人で判断しなければならない状況。
この経験を通して、下道で時間やお金を節約するよりも、高速道路で安定して走れることの大切さを強く感じました。
今回はワンオペ帰省でしたが、
この移動ルートの考え方は、両親や家族と一緒に帰省する場合でも同じだと思います。
子どもの体調やトラブルは、大人の人数が増えても予測できないからです。
この記事では、
ワンオペ帰省中に起きた実際のトラブルとその対応、
そして「節約」や「渋滞回避」を理由に下道を選ぶ前に知っておいてほしいことを、実体験をもとにまとめました。
今回の帰省ルートと状況
今回の帰省は平日の移動でした。
高速代を少しでも節約したくて、いつも通っている下道+峠越えルートを選択。
渋滞を避けたい気持ちもあり、
「時間もそこまで変わらないし大丈夫だろう」と判断しました。
5歳長男も3歳次男も長距離移動は慣れたもの。
車酔いもせず、何度も通っている道なのでいつも通り車を走らせます。
出発して約1時間。
お昼前、峠を越えたあたりで、思わぬ事態が起こります。
峠越えで起きた想定外のトラブル

タブレットで映画を観ていた子供達。
峠を越えた直後に長男が、
「吐きそう」「お腹が気持ち悪い」と言い出しました。
トイレに行きたいわけではなく、
ただ気持ち悪さが強い様子。
車酔いなのか、体調不良なのか判断がつかず、
しかも運転中なのでスマホで調べることもできません。
どこに車を停められるのか、
吐いてしまったらどう対応するのか。
すべてを一人で判断しなければならない状況に、正直かなり焦りました。
「クルマに酔ったのかもしれないね、お茶を少し飲んで、外を見てて」
「ゆっくり走って、車を停められるとこをを探すね」
「吐きそうだったら吐いちゃってもいいから」
と長男を安心させる言葉をかけながら、頭の中はフル回転です。
そのとき一番困ったこと
一番困ったのは、
「想定していなかった」という点です。
この峠は何度も通っている道。
長男もこれまで車酔いをしたことがなく、
油断がありました。
ワンオペだったため、
運転・判断・子どものケアを同時にこなす必要があり、
精神的な負担が大きかったです。
実際にとった対応と結果
まずはトイレのある場所に車を停め、
外の空気を吸わせました。
冬だったため体を冷やさないようにしつつ、
吐いてもいいよう袋を渡し、
少し先の道の駅まで行くことに。
一旦、トイレ休憩をし、
売店で酔い止めを探しますが売っておらず・・
幸い下道を走っていたので、近くの薬局を検索。
お昼前で空腹だったこともあり、
コンビニで塩おにぎりを購入。
薬局で酔い止めも買いました。
無理に吐かせることはせず、
必要以上に心配しすぎないよう意識。
結果的に、
おにぎりを食べて酔い止めを飲んだことで回復し、
その後は無事に移動できました。
酔い止めについて、今回感じたこと
今回あらためて感じたのは、
酔い止めの薬は医薬品なので、売っていない場所も多いということです。
道の駅やコンビニでは買えない場合もあり、
今回はたまたま立ち寄れた薬局で購入できました。
また、内服させる際には
「この薬を飲むと、気持ち悪いのが治るよ」と
しっかり説明してから飲んでもらいました。
実際に効いたのか、
「薬を飲んだ」という安心感(いわゆるフラシーボ効果)もあったのかは分かりませんが、
結果的に体調は落ち着き、その後の移動は問題なくできました。
下道・高速に関係なく「酔い止めは常備が安心」
今回の経験から、
- 下道でも
- 高速でも
- 車酔いしないと思っていた子でも
長距離移動のときは、酔い止めを常備しておくと“お守り”になる
と感じました。
使わなければそれでOK。
でも、いざというときに「持っている」という安心感は大きいです。
ワンオペでの帰省に慣れてきて、少し時間がかかったとしても3時間半程の移動時間の楽しみとして、「マクドナルドでお昼を食べる」というプランを練っていました。
そのため、長男は峠に差し掛かった時に空腹だったと予想します。
特にカーブの多い道では、
空腹と揺れが重なることで、
普段は酔わない子でも気分が悪くなることがあるようです。
薬局にはたくさんの酔い止めが売っていました。
ラムネ風、シロップ、ドロップタイプ、適応年齢も3歳から、5歳からと様々あります。
酔ってから効くタイプもあるので、帰省前に薬剤師さんに相談してみてくださいね!
長男が購入したのは、5歳から水なしで飲めるタイプです。
今回用意してよかった「お楽しみセット」
トラブルもあり、約5時間ほどの帰省時間となりました。
回数を重ねるごとにワンオペ帰省の難易度が下がっていっている気がします。
今回の帰省で役立ったのが、お楽しみセットの工夫です。
少しずつ楽しめるお菓子セット
釣りグミ、アンパンマンの棒チョコ、
ファミリーパックのお菓子を数種類用意しました。
以前はスナック菓子を2つほどで終わっていましたが、
今回は「ちょこちょこ楽しめる」内容に変更。
移動中の時間つぶしとしてかなり助かりました。
ジュースは飲み過ぎ、トイレ問題を考慮し
アンパンマンのミニジュースを購入。
気分転換で飲ませていました。
シールブックは高速に入ってから
高速に乗ってから出すことで、
気分転換になり、2人で仲良く遊んでくれました。
ブランケットは寝るスイッチ
「ちょっと寝よう」と声をかけると、
頭から被って暗闇を作り、そのまま就寝。
ブランケットは、
寝る合図としてとても効果的でした。
ぬいぐるみなどでも代用できそうです。
昼寝タイミングは少し遅めが正解だった
これまでは次男の昼寝時間に合わせて移動していましたが、
今回はあえて少し遅めに出発。
その結果、
長男も一緒に寝てくれて、
車内がかなり静かになりました。
兄弟がいる場合、
下の子基準だけでなく、
上の子も巻き込めるタイミングを探すのもありだと感じました。
節約のつもりが、結果的にそうでもなかった話

下道を選んだ理由は、
節約と渋滞回避。
でも実際には、
薬代の出費があり、
精神的な消耗も大きかったです。
大人が一人のワンオペ移動では、
トラブル対応の難易度が一気に上がることを改めて実感しました。
ワンオペ帰省の結論|下道より高速を選んだほうがいい理由
今回の経験から感じたのは、
節約したいなら、
下道で時間をかけるより、ETC割引を使って高速を走るほうが安心だということ。
高速道路なら、
- 一定速度で走れる
- 車酔いのリスクが下がる
- SA・PAにすぐ入れる
という安心感があります。
今回はワンオペでしたが、
この考え方は両親や家族と一緒の帰省でも同じ。
子どもの体調トラブルは、大人の人数が増えても予測できません。
まとめ|無事に着くことを最優先に
- ワンオペ帰省では「節約=下道」が正解とは限らない
- 車酔いしないタイプの子でも油断しない
- 酔い止めは700円ほど。お守りとして持っておくのもあり
- 節約より、安定と安全を優先する
今回の帰省を通して、
無事に目的地に着くことが一番の節約だと感じました。


